ゆずの坂

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映画の感想やまんがタイムきらら系など書いてます。

【感想・ネタバレ】実写版「がっこうぐらし!」- 原作を上手く実写に落とし込めた完成度の高さで泣いてしまった

公開前に「キャベツが、キャベツが〜」と散々叩かれていた

実写版 がっこうぐらし!を観てきました!

 

 

前にこんな記事も書いています。 

www.yuzufhana.work

 

上の記事でも書いていますが個人的にはめちゃくちゃ楽しみにしていました!

まあ公開前に叩かれまくったのがその要因ですが笑

 

 

とはいえ試写会や公開直後に観た方の感想がTwitterで流れてきたのを見ると思った以上に評判がよかったのでもっと楽しみになって観てみました!

 

 

結論から言うと

見事に実写化をさせたな!

 

 

正直、予想以上に完成度の高い作品になっていました。

先に言っておくと、僕は原作ファンですがラストアイドルと柴田監督のファンとかではないので別に回し者とかではありません笑

 

ということで今回は

実写版 がっこうぐらし!の感想を原作の話も交えながら書いていきます。

※ここから先は映画本編、原作のネタバレ含むので自己責任〜

 

 

 

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作品紹介

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www.youtube.com

 

gakkougurashi-movie.jp

 

あらすじ

学校に寝泊まりする「学園生活部」の4名。ムードメーカーのゆき(長月翠)、シャベルを愛するくるみ(阿部菜々実)、皆をまとめるりーさん(間島和奏)、しっかり者の後輩みーくん(清原梨央)。おっとりした顧問のめぐねえ(おのののか)に見守られながら、賑やかで穏やかな毎日を元気いっぱいに過ごしている、、はずが、現実は荒廃した校舎に蔓延る大量の”かれら”に支配された絶望的な世界だった。 

がっこうぐらし! || TOHOシネマズ

 

スタッフ・キャスト

原作:海法紀光ニトロプラス)・作画:千葉サドル

監督・脚本:柴田一成

 

阿部菜々実 長月翠 間島和奏 清原梨央 

金子大地 おのののか

 

 

感想

主人公が違う

今作がよかった一つの理由が原作と主人公を変えていることです。

 

原作の主人公が丈槍由紀ですが

がっこうぐらし! 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

 

今作では恵飛須沢胡桃になっています。

がっこうぐらし! 2巻 (まんがタイムKRコミックス)

 

 

実は原作を知っている人ならタイトルロゴも変わっていることに気づいた方もいるかもしれません。

 

原作

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実写版

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色あいが違うのですが注目して欲しいのは

原作は「ら」、実写版は「!」

 

原作の「ら」の点の部分が由紀がかぶってる帽子で実写版の「!」は胡桃がいつももっているシャベルになっています。

 

ちなみに僕はこの記事を書いてる時に気づきました笑

 

 

ロゴの話になってしまいましたが本題の主人公を変えてよかったことについて書きます。

 

胡桃を主人公にしたことで観ている人に共感を得やすくなっていました。

 

今作は通称”かれら(以下、ゾンビ)”というゾンビ感染が突如、学校を襲います。

そしてほとんどの生徒が感染した中、生き残ったのが学園生活部の4人となります。

 

その中の胡桃は感染によって好きだった先輩がゾンビ化をしてしまい襲われそうになったところを自らの手で近くにあったシャベルで殺しました。

 

なので胡桃を自分とした時にゾンビ化した好きな相手を殺した、というのが登場人物の中で一番置き換えやすいキャラとなっています。

 

逆に原作同様、由紀を主人公にしてしまうとゾンビ感染で学校がボロボロになっている中でも彼女の中では今までの日常が見えているという、言ってしまえば頭がお花畑なキャラになっています。

 

マンガやアニメならそういうキャラが主人公でいいのですが実写版になると共感は得られないし、ただただ痛い子になってしまい観客が付いてきませんね。

 

 

胡桃を主人公にしたのがまず実写化を上手く作れた要因になっていると思います!

 

 

 

コスプレにしない

次によかったのが見た目を無理に原作に近づけてコスプレ感を出さなかったところです。

 

一番わかりやすいのが由紀の見た目。

原作では髪色はピンク猫耳のような出っ張りがある帽子をかぶっていてバッテンとクマの髪留めをつけていて、たまに背負うリュックには天使のような羽根がついていました。

 

しかし、今作では髪色は黒、帽子もなければ髪留めにバッテンもクマも無し、背負うリュックも普通のもの。

こういうところを変に合わせなかったのがコスプレにならなかったですね。

 

ほかにも制服や細かい見た目で違うところがあります。

 

あくまでも実写化するにあたって「キャラ」ではなく「役」を演じてるといった感じが観ていてよかった部分ですね。

 

細かいストーリーは違くても軸がしっかりしてる

今作も原作もそうですがゾンビ感染があって生き残った学園生活部の4人が非日常の中でも”日常”を過ごし、最終的には学校を「卒業」という形で生き残るために学園から脱出する、というのが今回の話になります。(原作ではその後を現在、連載中)

 

原作と比べると中身がだいぶ変わっています。

 

例をあげると

  • 学園生活部を立ち上げた佐倉慈が感染した場所

→原作は放送室前、今作では保健室

  • 途中から学園生活部に入部する美樹と出会った場所

→原作はショッピングモール、今作では調理室

  • ゾンビ化した慈にトドメを刺す人

→原作は美樹、今作では胡桃

 

といった改変をしてあります。

 

改変した中でも一番大きいものは胡桃が噛まれるところですね。

 

原作では慈と対峙した時に噛まれてしまうも学校にあった治療薬によって一命を取り留める(襲いはしなけど半ゾンビ化)

今作では悠里たちを襲ってるゾンビと対峙した時に噛まれるも好きだった先輩のつけていたリストバンドのおかげで無傷

 

もともと今作は一発勝負になっていたと思うので原作のように無理に半ゾンビ化させて続編を匂わせる終わり方にしなかったのもよかったです。

 

演技力は低いけど演出が上手い

今作に対してべた褒めをしてきましたが演技力に関してはあまりよくなかったです。

上から言うのもおかしいとは思いますが別にアイドルだからとかではなくて完全に経験不足ですね。

 

正直、有名どころの48グループや人気若手女優で固めたビジネスキャストになっていなかったのでよかったですが…

 

 

しかし、その演技力を補うかのように演出力が素晴らしかったです。

 

先ほども褒めた脚本はもちろんのことカメラワークやBGMがゾンビに襲われる恐怖感から日常の楽しそうな雰囲気まで伝わってきて作品に惹き込まれました。

 

正直、号泣までさせられるとは思いませんでした笑

 

柴田監督作品は今までに観たことなかったので一度観てみようかな。

 

 

最後に

これだけべた褒めしてきましたが最初に言った通り、僕は原作ファンであってもラストアイドルと柴田監督のファンではありません。

 

もしこの記事を今作を観ていない実写化アンチが読んだのなら観ないで批判せずにまず観てください!!

 

観てつまらないなら批判してもいいと思います。

それが作品の性なので。

 

でも良い作品なのに「実写化だから」と言って観もせずにグチグチ批判するのは違います。

なのでどうしても批判したいであれば一度観に行ってはどうでしょうか?

 

最後にアンチを煽ってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

原作はストーリー的に1〜5巻

 

アニメはストーリー的に全話 

 

 

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